そば若葉青汁の開発秘話

植物のすごいチカラを商品に込めて。

植物には我々を幸せにする「すごいチカラ」がある。このことに気づかせてくれたのは、前職のT株式会社とS大学のおかげです。
ここで私は、そばの品種改良、機能性食品の開発に30年弱携わりました。
開発は試行錯誤の連続でしたが、うまくいかないとき助けてくれたのは、理解ある経営者・上司・教授そして、植物のもつ「すごいチカラ」でした。
会社を退社後、一番したかったことは「植物のチカラ」を活かす商品を作ることでした。
会社を立ち上げ、開発から、製造、販売まで、一貫してこだわった商品がやっとできました。
わずかな数量しか製造できませんが、こだわりのあるお客様に健康とともにお届けできればこんなにうれしいことはありません。

原点は自然と戯れた少年時代

子供の頃、一番楽しかった思い出は、蜂追いでした。毎年のように家族で駒ケ岳の麓の山に蜂追いに行きました。カエルを取り、山の中にカエルの皮を剥いで枝に挿しておきます。しばらくするとクロスズメバチ(すがれ)がやってきて、肉をちぎり始めます。ちぎった肉だんごと綿をつけた肉団子を恐る恐るすり替え、綿のついたハチを家族中で追っていきます。

ハチの巣を見つけた時の喜び、蜂の巣を摂って持ち帰るときの喜び、家族中で味わいました。自然の中の生活に子供ながらも憧れ、サバイバルに目覚めました。自然の中で葉っぱを食べて、雨水を飲んで生きていけるようになりたい、本気でそう思っていました。

蕎麦の品種改良を通して気づいた自然のパワー

大学は農学部。自然のなかで、海外旅行と放浪生活にはまりました。松本から歩いて東京まで行ってみたり、中国を放浪したみたり。貴重な経験をしました。

その後、地元企業に就職し、やっぱりネパール、ミャンマー、中国、台湾、スリランカと主にアジア方面への出張に恵まれました。最初の仕事は、信州大学で、植物のそばの品種改良でした。私の尊敬する故氏原暉男先生と一緒に、赤い花のそば「高嶺ルビー」を品種開発し、今では、全国から大勢の方が赤い絨毯のようなそば畑を見に来てくれます。

その後も、そばの品種改良はずーっと続き、9つの品種を開発しました。そばには高血圧を予防する成分、ルチンがたっぷり含まれていますが、この研究の成果を認めていただき博士(農学)をいただくこともできました。

そばの次は、健康・機能性食品の企画、開発、販売のお仕事でした。

アカデミックなトクホの申請から、今はやりの機能性表示食品、科学的に健康に良いエビデンスを大学と一緒に証明し、商品開発を進めました。プラントハンター的な遺伝資源の収集、育種、薬学、機能性食品開発まで、世界中から役に立つ植物を探し出し、品種改良をして、その植物を活かして食品として商品化する仕事でした。血圧が下がったよ、血糖値が下がったよ、お客様からの喜びの声がとてもうれしかったです。

植物の品種改良を長年やってきて、思うことがあります。種をまいて、交配して、収穫して、評価する。植物は、しっかりとやればやっただけ、応えてくれました。夏にさぼったり、ごまかしたりすると、収穫の秋にはそんな結果しか出ません。ウソ偽りのない世界です。

植物の遺伝資源の多様さ、機能性食品の開発、気が付くと、全てに共通している「パワー」。それは、「植物の力」でした。「植物の力」をいかに引き出せるか。この点に興味が移ってきました。

心が放浪した一瞬

学生時代の放浪とサラリーマン時代。共通点がないわけではありません。

全体の旅程を描き、毎日の目的を自由に決め、羽が生えたように好きなところを旅をする。会社勤めの生活の中で、心の放浪生活が始まりました。27年間勤めた恩ある上場企業に、このまま居続けても良いものだろうか?ふと気がつけば、もう50歳。体力、気力ともにラストチャンスです。

「道はじぶんでつくる 道は自分でひらく」相田みつをさんの言葉です。

決断までに1年以上かかりました。さらに家族に伝えるための心の整理をするのに2ヶ月。会社に退社を告げるのも断腸の思いでした。今までを感謝し、詫び、やりたいことがある思いを語り、会社をやめました。こんな勝手な思いを会社は理解してくれ、応援までしてくれました。そこまでしてやりたいことが私にはありました。

自然のちからを人々のちからに。

やりたいことは一つです。「植物の力」を活かした商品を作りたい。

一日に摂らなければならない野菜の量ってご存じですか?厚生労働省の発表では350gだそうです。平均すると、ほとんどの方がその量を摂れていません。足りていない野菜の量を、毎日青汁やスムージーで無理なく摂ることができれば生活習慣病を無理なく予防することができるでしょう。今よりももっと無理なく健康生活が送れるでしょう。

おいしい野菜をたっぷり、ゆっくりと食べたい、でも忙しい。そんな時は、たった一杯の青汁を飲みましょう。青汁をコップ1杯、朝に飲むこと、たったこれだけで野菜の摂取量を補うことができます。植物には、養分、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、ファイトケミカルなどがたっぷり含まれています。体中に自然の力がみなぎります。

飽きのこない青汁をつくる

健康によい、毎日飲み続けられる青汁にするために、安心安全と健康にこだわりました。

例えば、賦形剤、増量剤、砂糖、人工甘味料、着色料、保存料、食品添加物は使いたくありません。産地にこだわり、国産の農産物を使用することにしました。ただ、バナナについては、国産が手に入りにくく、輸入品のバナナを使用せざるを得ませんでした。

自分が毎日飲みたい「青汁」を作ること、構想から2年を経ましたが、一番時間を費やしたのは、自然な素材をいかに、ビタミンなどの成分の破壊がなく、水分だけを飛ばすか、でした。その次に、時間を費やしたのは、レシピの開発です。おいしくて、健康によく、不必要な物は加えず、しかも飽きず、毎日毎日、いろいろな素材を量っては、配合し、試飲する。この毎日が2年弱続き、レシピ帳は日に日に厚くなりました。

蕎麦若葉の青汁が誕生!

ひとつひとつの素材の良さを活かし、配合した時の微妙なバランスをとる、そして毎日飲んでも飽きない青汁の原型ができました。完成です。といいたいところですが、私のやりたかったことがひとつ残されています。

そばの葉っぱを青汁に入れることです。そばの麺はご存知だと思いますが、そばの葉っぱはご存知でしょうか?ハート型のキリッとした節度のある形(?)をしています。この葉っぱは生命力が強く、健康維持にもってこいなのです。

30年弱そばの品種改良や商品開発に没頭した私は、そばの持つ健康のチカラを信じていますし、そばの「チカラ」を生かさなければ、一緒に苦楽をともにしてきた恩師や同僚たちに顔向けができないと思っています。このコトは、長くなるので省きますが、そばのチカラを製品に注ぐために、この青汁にそばの葉を入れることに決めました。

最初に飲んでもらったのは両親でした。

最初に飲んでもらったのは両親でした。

「あー美味しかった!今日も1日がんばろう。」

朝一杯の、お腹を爽やかにする青汁を大勢の方にお届けし、健康になり喜んでいただくこと、それが私の夢です。

いままでの青汁に満足できない方、特に、青臭い、苦いなどにより美味しさを感じられない方、飲みにくさを感じて、毎日飲むのが億劫になってしまうかた、健康の維持に関心のある方、よろしかったらお試しください。いままでの「青汁」の概念をちょっぴり超えてお飲みいただけるのではないでしょうか?